COLUMN
2019/1/15
歯の基礎知識
冷たいものが歯にしみる、歯ブラシがあたると痛むという症状で困ったことはありませんか?
そんな症状があらわれたとき、あなたは知覚過敏かもしれません。
知覚過敏とは
歯の表面はエナメル質やセメント質という組織で覆われ、外からの刺激に守られています。
ところが、何らかの原因により、エナメル質やセメント質が剥がれ落ちて象牙質がむき出しになると、外からの刺激が象牙細管(象牙質の中の細い管)を通じて歯の神経に直接伝わるため、歯がしみてしまいます。
知覚過敏がおきるケース
①悪いかみ合わせ
②歯ぎしり・くいしばり
③歯周病
④誤った歯磨き
⑤酸性食品の取りすぎ
知覚過敏の処置
①かみ合わせの調整
かみ合わせが悪いと歯に過度な負担がかかります
この負担をなくすためにかみ合わせを調整します
②ナイトガードの作製
ナイトガードと呼ばれる、歯をカバーするマウスピースの使用により、歯ぎしり・くいしばりによるエナメル質の破壊を防ぎます
③ブラッシング指導
歯周病を防ぎ、適度な圧による正しいブラッシング方法を身につけていただきます
④食生活指導
⑤知覚過敏抑制薬の塗布・コーティング材による修復
象牙質の露出した歯へ、知覚過敏抑制薬を塗布したり、レジン樹脂などのコーティング材で覆うことで、外からの刺激を防ぎます
知覚過敏により歯がしみるのを恐れて、歯ブラシで刺激しないよう歯磨きをおろそかにしてしまうと、その部分にプラークがたまり、むし歯や歯周病に罹患してしまいます。
歯がしみるだけだからと放置せず、歯科医院での早期の治療をお勧めします。